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肌の健康のための専門情報

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「超音波リフティングを受けるとコラーゲンが増えるって本当ですか?そのときだけ、じゃないんですか?」
韓国・明洞院でウルセラやシュリンクのご相談を受けると、十中八九この質問につながります。広告では『コラーゲン再生』がよく使われる言葉なので、肌の中で実際に何が起きているのかは飛ばされ、結果だけが語られがちです。半信半疑になるのも無理はありません。
ただ、この疑問には、すでに組織学(histology)研究がかなり答えを出しています。ヒトの皮膚を採取してコラーゲンとエラスチンを直接染色し計測した研究があり、その流れを支える動物モデルや細胞実験も積み重なっています。とはいえ、どの根拠も重みは同じではありません。ヒトで確認されたものと、動物・細胞で見られたものを混ぜてしまうと、話は大げさになりがちです。そこで今日は、その根拠のレベルまで分けたうえで、実際のご相談でよく出る質問に、研究結果で一つずつお答えしていきます。
機器をおすすめする記事ではありません。「熱を加えるとコラーゲンがまた満ちてくる」という言葉がどこから来たのかを知れば、超音波リフティングに何を期待してよいか、何を期待すべきでないかを、ご自身で整理できるようになります。
ポイントをざっくり
- 超音波リフティング(HIFU)は表皮を通り越し、真皮・筋膜の決まった深さにだけ小さな熱凝固点を残します。
- その熱が古いコラーゲンを変性させると、回復反応として線維芽細胞が集まり、新しいコラーゲンとエラスチンを作ります。
- ヒトの皮膚の組織学研究では、施術2ヶ月後に中間・深部の網状真皮に新しいコラーゲン、深部真皮に新しいエラスチンが確認されました(最も顕著だったのは深部真皮)。
- ただし、時間がかかります。 動物モデルでは施術14日後より90日後のほうが、成熟したコラーゲンと新しいエラスチンがはっきり見られました。
- そして、すべての方に合う施術ではありません。 たるみの程度や肌の状態によって、向く方向が変わります。
はい。ヒトの皮膚を直接染色して確認した研究で、施術2ヶ月後に真皮の中間層と深層に新しいコラーゲンが、深部真皮に新しいエラスチンが見られました。
ある韓国の研究が、ヒトの皮膚を用いて、コラーゲン(マッソン・トリクローム染色)とエラスチン(ヴィクトリアブルー染色)の量を、施術の前と2ヶ月後で比較しました(Suh ほか、J Cosmet Laser Ther 2015)。真皮を乳頭真皮/上部/中間/深部の網状真皮に分けて層ごとに測ったところ、HIFUは中間と深部の網状真皮で新しいコラーゲンを、深部の網状真皮で新しいエラスチンを作り、その深部真皮での新生が最も顕著でした。細胞を染色して目で確かめた結果なので、広告の文句とは重みが違います。
ここで一つ、疑問がわくかもしれません。表面は無傷なのに、なぜ内部だけで反応が始まるのか。その構造を見ると、理解が早いです。超音波リフティングは、超音波のエネルギーを決まった深さの一点に集め、とても小さな熱凝固点(thermal coagulation point)を作ります。虫眼鏡で太陽光を一点に集めると、ちょうどその場所だけが焦げるのと同じです。表皮はそのまま通り過ぎ、狙った真皮と筋膜にだけ熱が残ります。

表皮はそのままに、真皮の決まった深さに点々と熱凝固点を作る。その点を中心に、新しいコラーゲンが編まれ始める。
熱凝固点が古いコラーゲンを変性させると、身体がその場所を「修復すべきところ」と受け取り、線維芽細胞を呼び寄せて新しいコラーゲンとエラスチンを作るからです。
順を追うと、こうなります。

熱凝固点 → 短い炎症 → 線維芽細胞の集合 → 新しいコラーゲン。表に現れる肌の変化は、この過程の数週間から数ヶ月後についてくる。
この流れは、精密な動物モデルで段階的に観察されました。標準的な施術で、凝固点が皮膚の1.5mm、3.0mm、4.5mmの三つの深さにそれぞれ炎のような形で作られ、その周囲に、新しいコラーゲンを作るときに点灯するマーカー(HSP47)を持つ線維芽細胞が集まりました(Marquardt ほか、J Cosmet Dermatol 2025)。ただしこれはヒトではなく動物モデルの皮膚で見られた結果なので、「変化がどのような順序で進むのか」という機序の根拠として読むのが適切です。
細胞のシグナルまで掘り下げた研究もあります。老化させたヒトの線維芽細胞と12ヶ月齢のマウスの皮膚で、超音波の刺激が老化に関わるシグナルタンパク質(Caveolin-1)を下げ、コラーゲンとエラスチンの合成を増やしたという報告です(Oh ほか、Cells 2023)。熱が細胞に『もう一度作れ』というシグナルとして働く、ということです。これもまた、ヒトの臨床ではなく老化細胞とマウスで見られた根拠である点は、はっきりさせておきます。
まとめると、緩んだ網に新しい糸をもう一度編み込んでいく過程に近いです。ですから、施術のその瞬間よりも、その後の数週間から数ヶ月にかけて身体が作るコラーゲンが、実際の結果につながります。ヒトと動物モデルでコラーゲンの新生を確認した焦点式の超音波は、私たちが韓国・明洞院で使っているウルセラピープライムのようなMFU-V系と同じ方式です(細胞・マウスのシグナル研究は、その機序をさらに低いレベルの根拠で支えています)。私は、こうした組織学的な根拠を基準に、施術の働き方を見ています。
変化は数週間から約3ヶ月かけて、ゆっくり現れます。ですから、施術当日に鏡だけで判断するのは早すぎます。
先ほどの動物モデルで、施術90日後が14日後より成熟したコラーゲンと新しいエラスチンがはっきりしていたことも、この時間の流れを示しています。おおよそ、こんな流れです。
ここで一つ、誤解が生まれやすいところがあります。施術直後のピンと張った感覚は、多くは熱で組織が瞬間的に収縮した、一時的な現象です。本当のコラーゲンリモデリングは、その後、別の時間軸でゆっくり進みます。この二つを同じものとして期待すると、「数日で全部戻ってしまった」という落胆につながります。ですから、施術の翌日に鏡を見て落ち込む理由はありません。その時点では、身体はまだ新しいコラーゲンを作っている途中だからです。
この数週間から数ヶ月が結果につながる大切な期間なので、その間、肌を心地よく保つケアが土台となります。大げさにする必要はなく、基本を守ることが肝心です。
必要な鎮静期間は強度・部位・肌の状態によって個人差があるので、ご自身の肌の反応を見ながら調整するのが現実的です。

リモデリングは施術後の数ヶ月にわたって進む。その期間の基本的な保湿と紫外線対策が、結果を支える土台になる。
どちらも熱でコラーゲンリモデリングを促しますが、超音波は決まった深さに焦点を絞って、高周波は広い範囲に広げるように、熱を届けます。
先ほどのヒトの組織学研究が、この違いをよく示しています。HIFUは深い組織に焦点(focal)で働き、中間・深部の網状真皮のコラーゲンと深部真皮のエラスチンが際立ちました。一方、モノポーラの高周波(RF)は同じ深い組織に働くものの、より広く拡散する(diffuse)やり方なので、乳頭真皮から深部真皮まで複数の層でコラーゲンが観察されました(Suh ほか、J Cosmet Laser Ther 2015)。どちらが優れていると言い切るのは難しいです。狙うところが違うからです。

同じ熱でも、届け方が違う。超音波は決まった深さに焦点で、高周波は真皮の複数の層に広げるように働く。
| 区分 | 超音波リフティング(HIFU) | 高周波リフティング(RF) |
|---|---|---|
| 熱の届け方 | 決まった深さに焦点で | 広い範囲に広げるように |
| 組織学で際立つ層 | 中間・深部の網状真皮 | 乳頭真皮から深部真皮まで |
| 体感 | 深い層のリフティング/ハリ感 | 肌の厚み/全体の引き締め |
| 韓国・明洞院の保有機器 | ウルセラピープライム/シュリンクユニバース/チタニウム | サーマクールFLX |
フォーエバークリニックの韓国・明洞院には、超音波系(ウルセラピープライム、シュリンクユニバース、チタニウム)と高周波系(サーマクールFLX)がそろっています。ですので、機器を先に決めつけるより、狙う層と肌の状態を見て、方向を定めます。
初期〜中期のハリ低下や、輪郭のぼやけに向いています。たるみがかなり進んでいる場合や、ボリュームが落ちている場合には、別のアプローチも合わせて必要になることがあります。
診療の現場で方向を決めるときに参考にしている軸を、分けてみます。正解というより、考えるための軸として見てください。

組織学研究が観察してきた焦点式超音波(MFU-V)系の実際の機器。韓国・明洞院に設置し、管理された状態で使っています。
超音波リフティングのコラーゲン再形成は、実は「再生」という大きな絵の中にあります。熱で線維芽細胞を目覚めさせる道と、成分でコラーゲンが作られる環境を満たすコラーゲンブースターの原理は、「自分のコラーゲンをもう一度立て直す」という同じ目的地へ向かう、別の経路です。韓国・明洞院でイ・チャンジョン院長がコウリ(Gouri)や液状PCLといったコラーゲンブースターを長く扱ってきたのも、結局はこの再生の観点の上にあります。ですので、リフティングとブースターを競わせるより、いまの自分の肌に何が先に必要かで考えるほうが合っています。
新しく作られたコラーゲンが定着し、一定の期間は保たれる方向ですが、正確な期間は個人差が大きいです。老化は施術後も続くので、永久的な施術ではありません。「数ヶ月保証」のような言い方より、自分の肌の老化のペースに合わせて、周期を決めて管理するほうが現実的です。
ヒトを対象にした研究は、「何%増えた」という一つの数字より、層ごとの結果で示しました。施術2ヶ月後に、中間・深部の網状真皮の新しいコラーゲンと、深部真皮の新しいエラスチンが有意に増えた、という形です。動物モデルでは、14日後より90日後のほうが、成熟したコラーゲンと新しいエラスチンが有意に多くありました。増える程度は、年齢や肌の状態によって個人差が大きいです。
一度でも、コラーゲンリモデリングは始まります。ただし、必要な回数と周期は、たるみの程度や肌の状態によって変わります。一度の結果も数ヶ月かけて現れるので、次の方向は、その変化を確かめてから決めるのが一般的です。
熱凝固点を作る瞬間の刺激感はあり得ますし、強度や部位によって感じ方が違います。施術後の微細な赤みや腫れは、たいてい数日でおさまりますが、個人差があります。回復期は基本の保湿と紫外線対策を心がけ、施術部位への熱の刺激は2週間ほど避けるのがよいです。
いいえ、そのようには見ないでください。組織学研究は、「この施術がコラーゲン・エラスチンを増やす方向に働く」という機序と傾向を示すものです。さらに、ヒトの研究と動物・細胞の研究は根拠のレベルが違うので、動物モデルの90日の数値を、そのままヒトの結果として移すことはできません。実際の反応の程度は、年齢・肌の状態・生活習慣によって個人差が大きいです。
アプローチする道が違います。超音波リフティングは熱の刺激で線維芽細胞を目覚めさせ、コラーゲンの再形成を促します。コラーゲンブースターは成分を入れて、コラーゲンが作られる環境を満たします。目的地はどちらも「自分のコラーゲンをもう一度立て直す」ことですが、狙う層とやり方が違うので、肌の状態に応じて選んだり、合わせて考えたりします。
「超音波リフティングを受けるとコラーゲンが増える」という言葉は、広告だけの話ではありません。ヒトの皮膚を見た組織学研究が、施術2ヶ月後の真皮に新しいコラーゲンとエラスチンを確認し、とくに深部真皮でその反応が際立ちました。その方向を、動物モデルや細胞研究が、機序と時間の流れで支えています。
同時に、根拠は限界もはっきり示しています。変化は数週間から数ヶ月かけて少しずつ現れ、増える程度は人それぞれで、老化は続くので永続的ではありません。ヒトの研究と動物・細胞の研究の根拠のレベルも違います。ですから超音波リフティングは、「一度で引き締める施術」より、「自分のコラーゲンがまた満ちてくるのを待ちながら管理する施術」として理解するほうが、正確です。
何より、すべての方に合う施術ではありません。初期〜中期のハリ低下には向いていますが、たるみが多い場合やボリュームが落ちた場合には、別のアプローチが必要になることがあります。根拠を知っておくと、「この施術は自分に合っているのか」を、自分で見立てやすくなります。その見立てが先で、機器はその次です。
超音波リフティングの根拠が、結局は「コラーゲンをもう一度立て直す」という再生の話だと分かると、幹細胞とコラーゲンブースターが一緒に働く原理も合わせて見ると、ハリと再生の全体像が、より理解しやすくなります。さらに深い根拠が気になる方は、実際の組織学論文(Suh ほか、2015)でも確認できます。
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