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肌の健康のための専門情報

肌の健康のための専門情報

リフティングを調べていると、ある時点でどちらを選べばいいか迷うことがあります。
ウルセラピープライムやサーマクールFLXといったエネルギーリフティングは、検索するとたくさんの情報が出てきます。でも、そこにいつも一緒に出てくる「スレッドリフティング」という名前は耳にするけれど、実際にどう違うのかはよくわからないですよね。
診療をしていても、この部分で悩まれる方が多いです。
「先生、スレッドリフティングはあのレーザーリフティングとどう違うのですか?」
一言で答えるなら、こうです。エネルギーリフティングは熱で引き締めて肌を整え、スレッドリフティングは糸で直接引き上げます。アプローチが全く異なる施術です。
エネルギー系の違いについては、以前の記事で超音波(HIFU)と高周波(RF)でまとめましたが、今日は、そのエネルギー系の枠の外にあるスレッドリフティングが、なぜ性質が違うのかをひもといてみようと思います。
まずは要点を押さえて
最大の違いは「肌をどう動かすか」です。
エネルギーリフティングは超音波や高周波の熱を肌の中に入れます。その熱がコラーゲンを収縮させます。そして数ヶ月かけて新しいコラーゲンが増え、弾力が上がっていく——そんな流れを目指します。引き締める力を、肌が自ら作り出す方法ですね。
スレッドリフティングはここで方向が変わります。溶ける糸を肌の下に入れ、その糸がたるんだ組織を物理的に引っかけて上に引き上げます。 熱がコラーゲンを“待つ”方法だとすれば、糸は今この場で組織を引き上げる方法です。

💡 簡単に例えるなら - スレッドリフティングは垂れ下がったカーテンをリングにかけて上に引き上げるようなものです。組織の位置自体を上に持ち上げるということです。
そのため、たるみがすでに目立って“下がった”場合には、熱だけでは物足りないことがあります。位置を移動させる力が必要なのです。
多くの場合、入れたその場から変化が始まります。糸は入れる時点で組織を引っかけて引き上げるため、施術直後にある程度ラインが整うのを実感される方が多いです(実感には個人差があります)。その後の支えは、糸の周りにできるコラーゲンが引き継いでいきます。
スレッドリフティングの興味深い点は、一度に二つのことを行う点です。
第一に、入れるとすぐに引き上げます。 リフティング用の糸には微細な突起(コグ)があり、この突起がたるんだ組織に引っかかりながら、糸を引き上げる方向に組織をともに引き上げます。そのため、施術直後にある程度ラインが整うのを実感される方が多いです。エネルギーリフティングと明確に違うところです。
第二に、糸が通った場所にコラーゲンが定着します。 私たちの体が皮膚の下に入った糸を包み込むことで、その周りに新しいコラーゲンを作ることが知られています。時間が経つと糸自体は溶けてなくなりますが、糸が通った経路に沿ってコラーゲンが残る流れです。即効的な引き上げは糸が、後の支えはこのコラーゲンが引き継ぐイメージです。

この段階で一つ指摘したいことがあります。
スレッドリフティングはボタンを押す機械施術とは異なり、どの方向にどのくらい引き上げるかを手で設計する施術です。同じ糸でも入れる角度やベクトルによってラインが異なります。ですので、スレッドリフティングではどのように設計するかが結果を大きく左右します。
🩺 医師のメモ - 糸をたくさん入れすぎてラインが不自然になり、再び来院される方を診察室でよく見かけます。調べてみると、多くの場合引き上げる方向がその部位に合っていなかったことが原因です。顔は部位ごとに引き上げるべき方向が異なるのです。ですので、私は数を数える前に方向を決めます。
これはたるみが今“どの段階”かによって分かれます。
ここでよくある誤解があります。スレッドリフティングがエネルギーリフティングよりも一段上だと思われていることです。
糸とエネルギーは適した状況がそれぞれ異なります。 たるみがどの段階かにより出発点が分かれます。
皮膚がまだ大きく下がっておらず、全体的な弾力や引き締めが気になる。そんな場合は、熱で肌のキメを整えるエネルギーリフティングのほうが負担は少なめです。逆に、ほうれい線まわりや頬、顎のラインが目立って下がってきて“位置を移す必要がある”——そういう状態なら、物理的に引き上げるスレッドリフティングが合うことが多いです。

もう少し具体的に分けると、以下のようになります。
| こんな場合は | 合う施術 | 理由 |
|---|---|---|
| 弾力低下/全体的な引き締めが悩み | エネルギーリフティング | 熱でコラーゲンを引き締めてキメを整える |
| 頬/ほうれい線/顎ラインが下がっている | スレッドリフティング | たるんだ組織を引っ掛けて位置を移動 |
| 施術直後に変化を実感したい | スレッドリフティング | 入れるとすぐに引き上げる力が作用(個人差あり) |
| ダウンタイムを最小限にしたい | エネルギーリフティング | 糸を入れる挿入過程がないため負担が少ない |
| たるみ+弾力の両方が気になる | 糸+エネルギーの組み合わせ | 引き上げは糸、弾力の支えは熱 |
実際の診療でも、どちらか一つにきっぱりと分かれるよりは、糸で大きなラインをつかみ、エネルギーで周囲の弾力を支える形で組み合わせて進むことが多くあります。
🩺 医師のメモ - ただし、スレッドリフティングは整形手術(フェイスリフト)の代わりにはなりません。たるみが非常に激しい場合や皮膚のたるみが進行している場合には非手術施術の限界があります。「手術は負担が大きいけど、ラインを整えたい」という中間地点にスレッドリフティングの位置があると考えてください。
先に結論をお伝えすると、心配の多くは「設計」と「個人差」に行き着きます。方向さえ合えば目立ちにくく、糸そのものも時間が経てば体に吸収されていきます。
初めて調べる際に気になる点は大体似ています。目立たないか、手で触って分からないか、副作用はないか。よくある心配を中心に正直にまとめてみましょう。
「引き上げたのが目立たないでしょうか?」 - 過剰に多く、無理な方向に引き上げると目立つことがあります。ですので、設計段階で自然なベクトルを設定することが重要です。方向さえ合えば、糸が何本入っても目立ちにくいです。自然さは結局ベクトルから生まれるのです。
「糸が触れたり、中で固まったりしませんか?」 - 挿入初期には少し引っかかる感じや触れる感覚があるかもしれませんが、時間とともに位置が落ち着いてくることが多いです。ただし、感覚や回復速度には個人差があります。
「糸が体に残り続けるのですか?」 - リフティングで使う糸は、時間が経つと体に吸収されて消える溶ける糸が一般的です。糸は溶けても、前述のようにその場所に生まれたコラーゲンが支えを引き継ぎます。

⚠️ 知っておいてください - 挿入施術であるため、施術後数日は腫れや内出血、引っ張られる感じがあるかもしれません。この期間は大きく口を開けたり、顔を強くこする動作は避けるのが良いです。回復の流れと注意事項は、施術前にご案内をお受けになることをおすすめします。
効果がどれくらい持続するかは、糸の種類、入れた量と方向、そしてそれぞれの肌の状態や生活習慣によって異なります。持続期間を数字で断定するより、時間とともに緩やかになるという流れで理解するのが正確です。
Q. スレッドリフティングは施術後すぐに日常生活ができますか?
挿入場所の腫れや小さな内出血が数日続くことがありますが、多くの場合日常生活への復帰は難しくないケースが多いです。ただし、施術の範囲と個人差によって異なり、初期の数日は無理な表情やマッサージを避けた方が良いです。
Q. スレッドリフティングとエネルギーリフティングを一緒に受けても良いですか?
目的が異なるため、共に考慮されることがあります。糸でたるんだラインを抑え、エネルギーで周囲の弾力を支える組み合わせが代表的です。ただし、一度に行うか、時期を分けるかは肌の状態によって異なりますので、施術前にご案内をお受けください。
Q. 糸をたくさん入れるほど効果が大きいですか?
必ずしもそうではありません。部位ごとに引き上げるべき方向が異なるため、数よりも方向設計が結果を左右する場合が多いです。無理な数はむしろ不自然さにつながることがあります。
Q. スレッドリフティングは何歳から受けた方が良いですか?
決まった年齢はありません。たるみが“位置が下がった”段階か、“弾力が物足りない”段階かが年齢よりも重要な基準です。たるみが始まった時点が判断のポイントに近いです。
Q. スレッドリフティングの効果はどれくらい持ちますか?
糸の種類、入れた量/方向、肌の状態と生活習慣によって個人差があります。即効的な引き上げは糸が、後の支えは糸の周囲に生まれたコラーゲンが引き継ぐ流れで、時間とともに緩やかになると考えてください。
Q. スレッドリフティングの費用はどのように決まりますか?
糸の種類と数、扱う部位と範囲によって異なるため、一つの値で決まる施術ではありません。ですので、正確には自分のたるみに合った設計が何かをまず見ます。
スレッドリフティングとエネルギーリフティングの違いは最終的に一つに集約されます。
自分のたるみが“弾力が物足りない”段階か、“位置が下がった”段階か。

弾力が気になるなら熱で整えるエネルギーリフティングが、位置が下がっていれば引き上げるスレッドリフティングが出発点になります。そして多くの場合、両者は競争関係ではなく互いを補完します。
もちろん、同じ施術でも体感や維持の程度は肌の状態、たるみの程度、生活習慣により人それぞれ異なります。ですので、名前や口コミに振り回されるよりも、自分のたるみが今どの段階にあるのかをまず見極めてください。そこから選択がはるかにシンプルになります。
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